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RX-78-2 ガンダムの諸説ある出力のスペック値について

2013-07-24 03:27

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 ネット上のガンダムの議論ではMSのスペックがよく登場します。

全高、重量、推力・・・そういったスペック値の中でもわりとポピュラーなのが「出力」です。

この記事ではその「出力」について、RX-78-2 ガンダムの諸説あるスペック値をまとめて紹介したいと思います。

 と、その前にMSの中の話をしましょう。

宇宙世紀のMSは大抵がミノフスキー・イヨネスコ型熱核反応炉という核融合炉を搭載しています。

詳しい作動原理は省略しますが、その核融合炉内では核融合反応によって膨大な熱エネルギーが発生しています。

その熱エネルギーの一部を推進剤の加熱に用いることで推進力を得て、

また別の一部をジェネレーター(発電機)で電気エネルギーに変換することによって、

電子機器やビーム兵器の運用、機体の駆動(連邦系のフィールドモーター駆動のMSについては)を可能としているのです。

さて、前置きはこのくらいにして・・・



①「出力 6万5千馬力」説 (放送当時のアニメ設定)
 これは初代ガンダム放送当時、子供向けアニメ誌用に設定されたスペック値です。

現象也が持っている書籍では小説版ガンダム、「ロマン・アルバムエクストラ35 機動戦士ガンダム(徳間書店)」や

機動戦士ガンダム大事典[一年戦争編](ラポート)」などに記載があり、ガンダム以外については

ガンキャノン:7万5千馬力
ガンタンク:8万5千馬力
コアファイター:1万2千馬力
ジム:6万馬力
ザクⅡ:5万5千馬力

となっています。

 ちなみに機動戦士ガンダム大事典によるとここで言う「出力」は『バーニアを含むモーターの総出力』を指すとのことです。

これは電子機器やビーム兵器の運用などに要するエネルギーを含みませんので、

実際には『その数倍の発電力を持っている』ことになるようです。

また、当時出回っていたガンダムの内部図を観ると、タキム社製の核融合炉を計7つ搭載していることがわかります。



②「出力 37500馬力」説 (ガンダム・センチュリー)
 これは初代ガンダム放送後にSF考証を担当していた松崎健一氏が中心となって製作した、

宇宙翔ける戦士達 GUNDAM CENTURY(みのり書房)」で設定されたスペック値です。

ガンダム・センチュリーと言えば、アニメの科学技術解説という一大分野を切り開いた書籍としてかなり有名です。

松崎氏や森田繁氏、河森正治氏など総々たるメンバーが独自に創作した設定が記載されており、

読み応えはあるのですがあくまで「独自設定」なので基本的には非公式設定という扱いです。

ですが、松崎氏のミノフスキー物理学や森田氏のAMBACなど公式設定として取り入れられた設定も多くあります。

「出力 37500馬力」についてはガンダムセン・チュリーとそれを参考にした書籍以外に記載はなく非公式設定と考えられます。

 ちなみに他の機体は以下の通りです。

ガンキャノン:37500馬力
ガンタンク:8000馬力(※原子炉とガスタービンのハイブリッドエンジン)
コアファイター:-
ジム:29500馬力
ザクⅡ:12300馬力

上記の「出力」は核融合炉の出力(恐らく炉内で発生する熱エネルギー)を示しています。

ここにきてMSはIフィールドで炉心保持を行うミノフスキー・イヨネスコ型熱核反応炉を搭載しているという設定が追加されました。



③「ジェネレーター出力 1380kw」説 (Zガンダム放送以降のアニメ設定)
 初代ガンダム放送後、マニアの間で考察や議論が活発になり上記のガンダム・センチュリーのような書籍も登場したことを受け、

Zガンダムのアニメ製作に際して新たに設定されたのがこのスペック値です。

初代ガンダム放送当時の「出力 6万5千馬力」などは子供向けアニメ誌用の設定だっため、

過去に遡るかたちでガンダムについて「ジェネレーター出力 1380kw」と設定し直し、

同時に推力やセンサー有効半径といった詳細なスペック値も付け加えたのです。

そのスペック値を基準にZガンダム以降の宇宙世紀のMSのスペック値も決められています。

以上の経緯は「ガンダムの常識 Zガンダム&ガンダムZZ編(オフィスJ.B)」に詳しく記載されています。

 そういうわけで、Zガンダム以降のほぼ全ての媒体で「ジェネレーター出力 1380kw」が採用されています。

ガンダム関連の書籍として圧倒的支持を受ける「機動戦士ガンダム公式百科事典 GUNDAM OFFICIALS(講談社)」や

TV・ゲーム作品などに登場する機体を網羅した「機動戦士ガンダムMS大全集2013(アスキー・メディアワークス)」など

「監修 サンライズ」のお墨付きのある手持ちの書籍でも採用されている設定です。

 必要ないかとは思いますが一応・・・

ガンキャノン:1380kw
ガンタンク:878kw
コアファイター:12000hp
ジム:1250kw
ザクⅡ:976kw

PG RX-78-2 ガンダムの説明書や最近発売された「マスターアーカイブ モビルスーツRX-78 ガンダム(GA Graphic)」など

コアファイター「出力 12000hp(馬力)」と初代ガンダム放送当時の設定を記載していることはわりと多いです。

恐らくZガンダム放送時にコアファイターだけジェネレーター出力の設定が与えられなかったために、

このようなことになっているのだと思われます。

また、核融合炉についての設定がまとめられ公式百科事典からはガンダムはタキム社製の核融合炉(ミノフスキー・イヨネスコ型)

を7つ搭載しているものと読み取ることができます。



④「最大熱出力19万~32万kW 最大電気出力15万~25万kW」説
 (ガンダムミュージアム)

 これはかつて千葉県松戸市で営業していたガンダムミュージアム」のパンフレットに記載されていたスペック値です。

他所サイト様「G_Robotism」の「-じぇねれーたーの数 2008/4/15-」に詳述の通り、

ガンダムミュージアムの企画に携わっていたサンライズ企画室室長の井上幸一氏が松崎氏を迎え、

改めてガンダムを考察し直し新説として創作したのが上記のスペック値です。

『「公式設定なんですか?」と言われると決してそうではなく、あくまでも“解釈”のひとつなんです。』

というご本人の言葉通りあくまでも松戸のガンダムミュージアム限定の設定のはずだったのですが、

アーケードゲーム「機動戦士ガンダム スピリッツオブジオン」でも採用されています。

ただし、このゲームは他にも独自の設定を多く取り入れており従来のガンダムの設定と矛盾する作品となっています。

 ちなみにこの設定での核融合炉は「HighWellHxHeavyIndustry製 MNF3d」となっています。

最大熱出力はガンダム・センチュリーの出力と同じく炉内の核融合反応で発生する熱エネルギー、

最大電気出力はそのうち電気エネルギーに変換できる量(ジェネレーター出力)を示すものと思われます。



 このようにガンダムミュージアムのパンフレットもガンダム・センチュリーもそうですが様々な媒体において、

消費者を楽しませるために製作者によって生み出された独自の設定というものが存在します。

例えば小説版ガンダムで言えば「一年戦争中のアムロの戦死」、「宇宙を翔けるズゴック」や「連邦軍の敗北」などです。

こういった驚きの設定がある一方、「シャア専用リック・ドム」や「黒い三連星によってレビルが捕虜にされた事件」

など公式に取り入れられた設定もあります。

 誤解や混乱を避けるためにも独自設定は

A「公式性は高いか」
B「多くの媒体に登場したか」
C「他の設定との整合性はどうか」

を考え公式設定として扱ってよいか確認すべきです。


①「出力 6万5千馬力」説 (放送当時のアニメ設定)
A→アニメ設定なので公式性は高いが、そのアニメによって否定された
B→Zガンダム以前のそこそこ多くの媒体に登場
C→一年戦争以降の機体のジェネレーター出力と比べると先行の機体にも関わらず値が大きすぎる

②「出力 37500馬力」説 (ガンダム・センチュリー)
A→ガンダム・センチュリーの独自設定で公式性は低い
B→少ないが複数の媒体で登場
C→一年戦争以降の機体のジェネレーター出力と比べると先行の機体にも関わらず値が大きすぎる

③「ジェネレーター出力 1380kw」説 (Zガンダム放送以降のアニメ設定)
A→「監修 サンライズ」の書籍に登場しているし、そもそもアニメ設定なので公式性は高い
B→Zガンダム以降の数え切れないほど多くの媒体で登場
C→宇宙世紀を通して基準が統一されている

④「最大熱出力19万~32万kW 最大電気出力15万~25万kW」説 (ガンダムミュージアム)
A→バンダイの企画・ゲームに登場しており、そこそこ公式性はある
B→2つの媒体でしか登場していない
C→一年戦争以降の機体のジェネレーター出力と比べると先行の機体にも関わらず値が大きすぎる
   核融合炉がタキム社製ではない

Zガンダムやνガンダムなどを語る際には③「ジェネレーター出力」を用いるのに、

RX-78-2 ガンダムだと①や②や④の出力を用いるというのもおかしな話ですし、

やはりRX-78-2 ガンダムの出力のスペック値は「ジェネレーター出力 1380kw」と考えるのが妥当でしょう。

前回も拍手やコメントありがとう!


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